面白かった本2021

伊藤亜紗『どもる体』『記憶する体』『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』



前田拓也『介助現場の社会学 身体障害者の自立生活と介助者のリアリティ』
https://www.seikatsushoin.com/bk/045%2520kaijogenba.html

鈴木透『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』

三浦哲哉『LAフード・ダイアリー』

國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』

千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』

岡田温司『キリストの身体 血と肉と愛の傷』

竹村和子『愛について アイデンティティと欲望の政治学

どれも、読んでいて驚かされ、自分の中で既知だと思っていたものが覆され、スリリングさにひたすら興奮させられる論旨展開がある本。
そして伊藤亜紗先生著作、どれもおもしろいんかい、という喜びを感じた1年だった。

ほかに面白かった本。
パリッコ『晩酌百景 11人の個性派たちが語った酒とつまみと人生』
杉田俊介『人志とたけし 芸能にとって「笑い」とはなにか』
工藤庸子『女たちの声』
大江健三郎『晩年様式集』
ジェームズ・C・スコット『実践 日々のアナキズム 世界に抗う土着の秩序の作り方』
『彼自身によるロラン・バルト
上島春彦レッドパージ・ハリウッド 赤狩り体制に挑んだブラックリスト映画人列伝』
鹿子裕文『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』
蓮實重彦『映画時評 2009-2011』
巽孝之アメリカ文学史のキーワード』
渡辺拓也飯場へ 暮らしと仕事を記録する』
波木銅『万事快調〈オール・グリーンズ〉』
ミシェル・ウエルベック『地図と領土』
橋本倫史『東京の古本屋』
小島信夫各務原・名古屋・国立』
佐々木中『この日々を歌い交わす アナレクタ2』
金井久美子・金井美恵子『鼎談集 金井姉妹のマッド・ティーパーティーへようこそ』

なんか多いな……。パリッコさんのは、ともかく向井秀徳回と大谷能生回が最高です。実用的なのも良い。そしてなぜか2021年に金井姉妹の鼎談集が読めてしまう、という出鱈目さで、今年が終わるのだった。