宇野浩二芥川龍之介(上)』を読み終えた。
《ところで、話はかわるが、たとえば、『羅生門』の中で気がついた事を述べてみよう。(読者よ、これは、映画や芝居で、勝手に、しゃあしゃあとして、『藪の中』や『偸盗』の中から、筋や人物を取って、筋をつくりかえ、あるいは、まったく別の物にして、外国に持ち出して見せたり、外国人に見せたり、している。あの、『羅生門』ではない。)》(p277)
まさしく、小説を「唯よむ」ように、唯語られていく本だった。下巻読まないと。
フローベールブヴァールとペキュシェ』(中)(下)を買った。