2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2019年上半期ベストアルバム&トラック

順不同です。 サカナクション『834.194』 open.spotify.com明らかにシングルコレクションの趣きもありながらそれにとどまらない多様性。 Lucky Daye『Painted』 open.spotify.com恒例の(?)メロウ枠。 Future『SAVE ME』 open.spotify.comソウルフルフュー…

ジョン・ワッツ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

ヴェネチアでの序盤の戦闘シーンがバスター・キートンみたいで最高!…まぁあれを実際にやってたキートンはすげえって話なんですが(という以下に関係のない感想のようだがあながちそうとも言えない)。 映画を見ることは、始まりからイメージに騙られること…

リドリー・スコット『ゲティ家の身代金』

劇場で見れず、ブルーレイでようやく鑑賞。見終わって、おもしろすぎて放心状態になってしまった。近年のリドリー・スコット作品の中で一番好き。さらに言えば、今年見た映画の中で(とか言っても大した数見てないけど)一番食らった。 異様に細部が艶やかな…

ジョエル・エドガートン『ある少年の告白』

他の俳優よりも、監督本人が演じるキャラクターが登場した瞬間から映画が引き締まるという事態。 映画の中で、秘められること、詳らかに、露にされないことを扱うと、必然的に、それにまつわる言葉や動作といった、ある程度、同じ場に居合わせる人物たちの間…

兼本浩祐『なぜ私は一続きの私であるのか ベルクソン・ドゥルーズ・精神病理』

なぜ私は一続きの私であるのか ベルクソン・ドゥルーズ・精神病理 (講談社選書メチエ) 作者: 兼本浩祐 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/10/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る あるひとつの「もの」(他者、外部、環境)…

ロブ・レターマン『名探偵ピカチュウ』

全き、極めてパーソナルで、ドメスティックで、普遍的でないことが、ポケモンと接する自分の中に潜んでいて、それを除くこと、除いて語ることなどできはしないだろう。 そういった記憶や思いを抜きにすることができない人間としては、今から20年以上前、家の…