2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ダークナイト』のサントラ買った。うわーいいわー。

ポン・ジュノ『殺人の追憶』をDVDで見た。勘所をおさえた映画、という感じ。映るべきところがちゃんと映っている(容疑者であり目撃者の男が列車に轢かれるところとか)し、ワンカットの長まわしもちゃんと適度にある(二番目の被害者の死体が見つかるくだり…

デヴィッド・フィンチャー『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を渋谷で見た。 7回雷に打たれた老人が、繰り返し語っているはずの自らの体験を、これもおそらく何度も聞いたに違いないベンジャミンに語るとき(それが、実の父親との正式な再会を終えてだっ…

新宮一成『ラカンの精神分析』を読んでいる。自分が面白いのは、「一瞬閃く無意味の感触」、「何か馴染めない感覚、意味の空白の感じに襲われる」ような「精神分析的解釈の本質」(p187)なんだと思う。『さまぁ〜ず式』は面白い。ブラックマヨネーズとフッ…

新宮一成『ラカンの精神分析』 《人間は、己れの経験を示す言葉(シニフィアン)を駆使して、論理の世界を構成し、ついには自分自身を示す言葉(シニフィアン)を求めるに至ったが、この自己言及の関係だけは、論理的に保証されなかった。この部分に、言葉ではな…

新宮一成『ラカンの精神分析』を読んでいる。自分の真実存在を証明する、自分が何者であるかを語る、ことは、本質的に不可能、である。それは、他者によって語られている、欲望されているという、他者の行為によってでしか可能ではなく、しかも、それの意味…

デヴィッド・エアー『フェイク シティ ある男のルール』を新宿で見た。 チカーノがうろうろしていて緊張感に満ち溢れた、庭先でキアヌが子供と喋る時がいい感じだったヒスパニックの居住地区とか、冒頭のコリアンマフィアとのいざこざがあった駐車場や彼らが…

堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』を買って読んだ。 例えば天災(カトリーナ)ですらも人災化して、それを要因にさらに市場を拡大していってんじゃないか、と疑いたくなってしまうし、実際結果的にはそういう風になっている。まぁそれ以前として、ありとあらゆ…

新宮一成『ラカンの精神分析』を読み進める。ラカンのとっていた政治的な行動からも彼の考え方をよみとることができる。あとこの、わからなそうでわかる感じの書き方はなんなんだろうか、ラカンがそんなんなんだろうか。

新宮一成『ラカンの精神分析』を買って読み始めた。手に汗握るおもしろさ。クライン(壺の人か?)の、「投射による同一化」における、乳児と乳房の目まぐるしい存在と関係の変化、欲動から欲望への流れ、が、すばらしいと思った。

エミリ・ブロンテ『嵐が丘』を読み終えた。 ヒースクリフの、アーンショウ家とリントン家を破滅させるまで尽きることのない悪意が生み出した化け物としての息子、リントン・ヒースクリフ。彼が、父のために、あらゆる手練手管でキャサリン・リントンを騙し、…

『ありふれた奇跡』。子供のことを考える加奈と重なるのは、第1回で、藤本が公園で見ていた子供の映像。このドラマは、藤本が子供を見つめている時の、一人語りのナレーションで始まる。ここに関わってくるとは。にしても翔太は痛すぎる。でもそれが、深い傷…

エミリ・ブロンデ『嵐が丘』を読み進める。ちょっとおもしろすぎる。

金井美恵子『書くことのはじまりにむかって』 《もう目的もはっきりしなくなってしまった行為、あるいは本来到達するはずのない目標を持った行為は、当然、永遠に続く繰り返しの中に行為そのものを目的化してしまうだろう。》(p36) エミリ・ブロンテ『嵐が丘…

金井美恵子『書くことのはじまりにむかって』を見つけて買った。ちょっと読み始める。深沢七郎の『絢爛の椅子』が小松川高校事件をモチーフにしてるっぽいということが書いてあってびっくりした。偶然。

上野動物園に行った。 ワニってどんだけ潜っていられるんだろうか。

『マルタのやさしい刺繍』を新宿で見た。 岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』と金井美恵子『ピクニック、その他の短篇』と宮藤官九郎『ぼくの魔法使い』を買って『ぼくの魔法使い』を読み終えた。またドラマ見たくなった…古田新太おもしろ…

昨日の夜のCBSドキュメント。ジーン・ザパタ失踪事件について。夫が殺してて、娘が真相究明のため警察に協力したこととか、夫つまり父親は、司法取引をして自白したこととか、ストーカーのはしりみたいな感じだったこととか、裁判が終わったあとで急に自白し…

『ありふれた奇跡』やばいなぁ。「子どもいなくて…」「えっ!?」、「男の匂いがする」、「触るな!」とか。戸田恵子のセリフがすごい。M・ナイト・シャマラン『アンブレイカブル』をDVDで見た。 冒頭の、鏡を使ったイライジャの誕生のシーン、列車の中の、…

M・ナイト・シャマラン『ヴィレッジ』をDVDで見た。 年長者、と呼ばれるものたちの会合のシーンがあり、そこで語られている内容や、語っている人々の様子から、彼らが、まともな感じに思える。そして、19世紀後半〜20世紀前半が舞台になっていること、村がか…

ラフカディオ・ハーン『怪談―不思議なことの物語と研究―』を買った。