2022-01-01から1年間の記事一覧

おもしろかった本2022

タイトル、去年まで漢字だったけどひらがなに開きました。今年の新刊、ということであれば、断トツで『青空と文字のあいだで』かなぁ。今年の終盤は、小説を書かなければいけなくなって、あまり読めなくなってしまった。 今年、家の近所についに良い書店がで…

The best albums and songs of 2022

今年は順位をつけてみた。年ごとにつけたりつけなかったりは完全に気まぐれ。あらかじめ選んであったアルバムの中からパッとフィーリングで抜き出した。それにしてはちゃんとしてるなと自画自賛したい。 基本的に聴いた頻度が高かったものでしかない。どれも…

井上雄彦『THE FIRST SLAM DUNK』

映画ってそもそも自己と他者、見ているもの(現前するイメージ)とかつて見たもの(過去、記憶)、といった本来区切られていると思われているもの同士が混在して区別がつかなくなるメディアなのでこんなこと言っても詮無いですが、『THE FIRST SLAM DUNK』を…

お金を渡す

路上で道や、駅の場所を聞かれたりして、その流れで、帰るための交通費を貸してくれないか頼まれる、というやつがたまにある。自分は何度か遭遇していて、結構その度に渡している。相手から連絡先を聞かれることがあるが教えたことはないし、連絡先を教えて…

チキンレース

人類がまさか、この期に及んで、マスクをつけるだのつけないだのでもめることになるとは…ってしかし、人類は未だ、マスクをつけるかつけないかでもめる程度の文明しか築いていないということなんでしょうか。そして一応記しておくけど私は反マスクではない(…

『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画─セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』(アーティゾン美術館)

ともかくまず、マティスのやばい絵(『コリウール』)を見て、もの(ここの場合はまず他の展示作品のことだけど、ほんとうはそれだけではない)の見え方を変えられてしまうような、目が改造される感じがすごかった。 離れたところから絵に近づいていくと、あ…

サム・ライミ『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』

あまりにもサム・ライミの映画すぎる。寄っていくカメラのスピード感ある動かし方、斜めにかしいだ構図、ディゾルブ、顔の並べ方、フェードイン・アウトの連発、むちゃくちゃ最高なアイリスイン・アウト、音の絞り方と爆音の鳴らし方、ダニー・エルフマンの…

マイケル・ベイ『アンビュランス』

映画にまつわる言葉やイメージは完全に統合されきらない。 とはいえ、スクリーンに向かい合う観客の中で、どうにかまとまろうともがき、そして我々も統合しようと試みるわけだけど、そこでなされるのは、仮設であったり、錯覚であったりするしかない。急拵え…

ジョン・ワッツ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

"care"、"fix"、"cure"という3つの単語について。 最初にメイおばさんの口から"care"という言葉が放たれて、そのアクチュアルさに思わず惹きつけられてしまう。字幕ではそのまま「ケア」だったはず。しかし、この言葉はこの後使われることはなかったように思…

The best albums and songs of 2021

今回もよく聴いてたものを選んだだけ。順位をつけるのもアレな感じなので順不同。なんか、ヒップホップばっか聴いてるなという印象。でも一番はやっぱLittle Simzかなー。『tick, tick... BOOM! (Soundtrack from the Netflix Film)』 『Shang-Chi and The L…

The Best Movies of 2021

また例によって新作もそんな見れてるわけもなく、ただの記録でしかないわけですけど、まぁ一応考えた。意外と邦画が多いのが自分でも驚いたけど、多分どれも小さく縮こまってないつくりの作品だからよかったんだと思います。偉そうだな。11. 劇団ひとり『浅…