くるり『僕の住んでいた街』聴いてる。disc2が良い。「地下鉄」「かもめはかもめ」なんかは初めて聴く曲だったが、「京都の大学生」(名曲!)とか「ハローグッバイ」「さよなら春の日」「帰り道」など、くるりの切ないサイドが収められている。ブックレットとかジャケもよくて、延々のってる京都の壁の写真を見てると行きたくなってくる、京都に。くるりというと、佐内正史のイメージあったけど、最近は結構ちがう。服部一成との組み合わせは、長く続いていてそれは結構意外だったりする。ライナーノーツ(このデザインも服部さんっぽい)も読み応え在るし。
あとはトレイシー・チャップマン聴いたり(めちゃくちゃいいわ)Commonの、ファレルがプロデュースしてるアルバム聴いたり(全然こんな感じも好き)
高橋悠治 対談選』読む。
《いま思うのは、論理で自分の行動の射程を一般的にこうでなければいけないというふうに出すことはわりとやさしいけれども、言ってしまってはいけない部分というのがあるのね。(p259)
集団について。誰も特権的にならない共同作業。例えばそれは、教団を拒んだ親鸞の考え方とも関わる。言葉を消すこと、虚仮の行。
《遡る場合、自分のやったことに戻るというよりは(…)自分のやってこなかったことに戻るというほうがおもしろいと思うけれどもね。》(p311)
《だから、単純に商業主義だからといって切り捨てることはできない。それから今度は国家だといって切り捨てたら、どこも国家なんだから、行くところはないわけだしね。いかに自分の場を自分でつくって、それを守るか、あるいはホーム・ベースみたいなものをいかに自分で確保するか、ということだと思っているのね。(…)だから、あっちもあざとけりゃ、こっちもずるくやってるわけじゃない?》(p341-342)