なぜかブックオフスピッツインディゴ地平線』が105円だったので買った。

インディゴ地平線

インディゴ地平線

あと、押切蓮介ハイスコアガール』4巻、前に買ったの忘れてまた買うという失態をついにやらかしてしまった…。
買った本。
渋谷直角『RELAX BOY』リラックスボーイ、懐かしいなぁ。この頃、relax(とかbounce)を熱心に読んでいたものだ。オランダ特集でDELTAというグラフィティアーティストのVANSが限定販売されててそれを購入したりしていた。なぜかスリッポンで、全然履かずじまいだったけれど。コラムも好きだったし。fab!だっけ。人選もいい意味でわけわからん感じだったし。バックナンバー、まだ実家に残ってるだろうか。一部捨てたり売ったりはしたけど、気に入ってる号は残しているような覚えもある。
にしても、バトルシーンとか完全にただのドラゴンボール
佐藤健太郎魔法少女・オブ・ジ・エンド』4巻もう、良い話がその後の惨劇のフラグでしかなくなってるのがもはや笑えるというか。進撃とかもそうだけれど。後自分は魔法少女のバリエーションが楽しみなだけ。まぁ謎解きも気になるけれど。
エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ『自発的隷従論』
自発的隷従論 (ちくま学芸文庫)

自発的隷従論 (ちくま学芸文庫)

群像の保坂和志高橋源一郎対談で、保坂さんがいきなり高橋さんに勧めていたのを読んで。


日曜に見た映画。
森崎東ペコロスの母に会いに行く

赤木春恵のかわいさはんぱないな。いやたしかに、良い面しか見せてなくね?ってのはあるよ。けども…。
正直、笑いの部分でついていけなさも少々感じていたのだけれど、ラストのランタンフェスティバル、みつえのまわりに「死者たち」(それは生きていたころよりずっと身近な存在になった…というのは、みつえ自身が「境界」に足を踏み入れているというのを意味するんだろうけど)が集まってくるシーンで号泣。
回想によって、ゆういちの父親の、妻へ暴力をふるっていたこと、神経症を患っていたこと(誰かにつけられている、と怯える)、息子への過度な「心配性」(ただ寝ているだけなのに死んでいると勘違いする)、アルコール中毒(?とははっきり語られていないが)、といったエピソードが明らかになる。
そして、竹中直人演じる本田が、酒場で、自らの父親が「大酒のみ」で「喧嘩っ早い」人間だったと語る時、ゆういちの父の前述の特徴が、決して、個人的なものではない、ということがわかる。
この、おそらくは同世代の中年男2人のそれぞれの父親の共通点とはなにか。
そして、幼いみつえが天草から見つめるきのこ雲のシーン(浅野秀二の生々しいVFX)がなぜ挿入されたのか(これは原作にあるのだろうか…)。
あと、松本若菜。かわいかったっす。


ティーヴン・シュボースキー『ウォールフラワー』

なんていうか…。ウィキに、作中で主人公が国語教師から勧められる本のリストがあるんだけれど、

アラバマ物語』 : ハーパー・リー
『楽園のこちら側』 : F・スコット・フィッツジェラルド
『A Separate Peace』 : ジョン・ノウルズ
『ピーターパン』 : J・M・バリー
グレート・ギャツビー』 : F・スコット・フィッツジェラルド
ライ麦畑でつかまえて』 : J・D・サリンジャー
『路上』 : ジャック・ケルアック
裸のランチ』 : ウィリアム・S・バロウズ
『ウォールデン 森の生活』 : ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
ハムレット』 : ウィリアム・シェイクスピア
ストレンジャー』 : アルベール・カミュ
『水源』 : アイン・ランド

日本人の私としては、映画を見ている時、「なんか、村上春樹みてぇだな」と思ってしまった、その印象を裏付けるようなセレクトで、まぁなんとも…。「文学的」というか…。トラウマという構造を持ちこむこと自体、文学、だもんなぁ。

いや違う、悪口を言いたいわけじゃない。
もうほんと、ティーンエイジャーの繊細さ、についてとことん向き合って、それしか描写していない。
エズラ・ミラー、全然知らなかったけど、よかったっす。