保坂和志『朝露通信』買ったけど読める気がしない。

朝露通信

朝露通信


アントワン・フークア『イコライザー』見た。

少なくとも、主人公の超人的能力を映像で表現するのに、あのクローズアップを用いた加工はいらなかったと思う。
夜のダイナーでの戦闘。マッコールに敵が迫ってくるところでカメラの視点が外で待機している仲間に移り、目の前にトラックが停車して見えなくなる。普通はその後、トラックが動いた後にはなぜか店内の二人ともいなくなっていて…という風にするべきだろうけど(べきって言っちゃいますけど)、実際はなぜか店内にカメラが戻ってきてしまう。ナイフをコンセントにつっこんで停電、はクールだけど、そこだけインサートすればいいんじゃないか。
しかしそういった下世話さ(ラストのエドワード・ホッパーを模したカット――やりたい気持ちはすげーわかるんだけど――、ヘミングウェイセルバンテスの登場も)や微妙さも、闇夜の追跡の位置関係描写うーんな感じも、the Last Pure Movie Starたるデンゼル先生がなぎ倒してくれる。素早い(ながらも「執拗」な)手仕事や下準備、ホームセンターの道具による殺しなど、しびれてしまう。抑制された銃の使用もこだわりを感じる。スプリンクラーに濡れてスロー、はもはや神の域だった。
ロシアンマフィアの入れ墨の多さに、『イースタン・プロミス』思い出したりした。たしかムショに入るたびに入れるんですよね。
ニコライがスーツ着てマシンガンぶっ放すのとか、最後モスクワまで行っちゃうのとか、こういうのが映画でしか見れないなーとつくづく感じた。
どの道具を使って、どう殺すんだろ、ってわくわくさしてほしいと思う。