中井英夫『虚無への供物』を読み始める。おもしろい。これは、こういう系のミステリーの元祖なんだろうか、それともこれより前にあるんだろうか。今だったら山ほどあるのかもしれないけど、舞城くらいしか思いつかないけど。一つの事件が、ポーの推理小説、不動信仰、新種の花の研究、といったさまざまなイメージを呼び込みそれで解釈できる。