ジョニー・トー『ブレイキング・ニュース』をDVDで見た。
団地へ突入する警察官たちがつけている小型カメラの映像やそれを編集してマスコミに提供した映像、テレビで放映されている映像、ウェブカメラの映像、携帯のカメラ、といったいくつもの視点があり、それらが部屋のパソコン、テレビ、警察の車両の複数のモニターに映し出される…のだけど、それよりもむしろ、焼芋だったり、台所での料理と食卓を囲むことだったり、子どもがらみの会話やエピソードだったり、垂れ下がるお父さんだったり、男たちの偶然による共闘・そしてそのことによって生まれた約束を果たすことだったりが、強く描かれている。それから冒頭の銃撃戦、入り組んだ廊下や階段での攻防、立てこもりからの脱出(ここでこそ映像が使われるのか、と思ったが…)は、とことんその場で起こっていることの描写に集中していて、戦闘に参加していない誰かが見ているような視点ではない。そりゃあ確かに「俺が演出家なら…」のセリフはあるけれど、どうも「画」ではないというか…実際複数のモニターに何か映し出されそれを見る、というシーンは少なかったし、さんざやっときながら、犯人は「音」によって突き止められるし。
ただまぁ、『コネクテッド』にも登場したニック・チョウが不死身か!?ってくらいの(最後のバイクの件とかはんぱない)刑事を演じててしびれたし(あと上司も)、鶴瓶師匠似の定年間近の刑事もよかったし、やっぱり人間とアクションなんだなーとつくづく思う。小賢しい映画のメタファーなんかどうでもいいのだ、多分。そんな深読みは必要なし。
YOUNG JEEZY『THE INSPIRATION』買って聴く。なんか最近、声が気になるので、ジーズィを買ってみた。このよく聴く「ハハー!」って笑いはジーズィだったのか?曲はなーどうも…サンプリングしてある方が好きですが。