池袋にブックオフできてたんだ…前聞いたような気もするけど。


ロブ・マーシャル『NINE』を品川で見た。

冒頭から完全にいっちゃってる映画。…と思ったのは最初だけで、あとは慣れた。鳥肌たちまくり。
同時に複数の場所に存在し、それぞれが別のことをしたい、という矛盾、は、数多くの人間の手が加えられながら、その作品を1人で代表させられてしまう映画監督の悩み、なんだろうけど、分裂した自分と「旅にでたい」「デュエットがしたい」っていう願望はどうよ、っていう…それって結局一緒にいて、相対化もせずに、自分しかいないじゃん、それでこんだけ映画のことより自分のことを考えてる監督って…これは、映画じゃなくて「自分」だよな、って、これはロブ・マーシャルじゃなくてフェリーニの問題なのか…(淫しすぎ)。
ダニエル・デイ=ルイスの英語の発音がやばい。ネイティブ感の出さなさがうますぎ。
あとは、そりゃあ、歌はねーっていう…どれも最高だった。べただけど、ケイト・ハドソンとか(あの歌詞の、完全な上っ面感!となると、曲じたいもそうか…)。
女性たちの力を借りて、しかし結局は見捨てられ(というか自分で自分をその位置に追い込み)、最後に、ようやっとグイドは、他者の存在に気づき、映画を撮り始める。

グラムシ・セレクション』、古谷利裕『人はある日とつぜん小説家になる』、『THE 美味しん本 山岡士郎 究極の反骨LIFE編』、大西巨人『迷宮』『カフカ・セレクションⅢ』買った。美味しん本おもしろい。見所紹介がいちいちつっこんでて、読み返したくなる。