中原昌也『名もなき孤児たちの墓』と大西巨人『迷宮』読む。前者は所々に噴出する表現への(表現で食ってる人間への)呪詛がおもしろい。そんなものより暴力と女(それも現実の女じゃなく…非実在の?)だ、と言ってとことんおとしめている。突然途中でやる気がなくなったりする。個人的には虐殺ソングブックの時みたいな、愛嬌ある(としか言いようがないけど)展開が好きだったりする。要は笑いってことか? あまりにも、荒野、だ。『迷宮』のやばさは、とにもかくにも説明で埋め尽くされていて、しかもそれが半端じゃなくかゆいところに手が届く細かさであること。人間の感情ですら(当たり前なんだけど)ただの事実として描かれている。冷たい、のではなくむしろ熱すぎる。
三茶にまじでできたビレバン塩山芳明『出版業界最底辺日記』買う。できたばっかのきれいなビレバン。2階があるのにびっくり。しかし人はまばらだった(よけいに広く感じた…)。ビジネス書・自己啓発系コーナー意外と広く棚を占めている。全体的に書籍が多い。
にしても、あの辺も新しい店が結構あって、もうちょっとするとミニ下北ぐらいになんのかもなーと思った。
あ、日記はやっぱおもしろい。日記が一番、(この言葉はいやだけど)感情移入できる形式なのか、自分にとっては。すぐ影響を受けてしまうし。日記文体も好きなのかも。大岡昇平『成城だより』も途中だから読もうかな。
喧嘩商売』『トリコ』『魔人探偵脳噛ネウロ』『機巧童子ULTIMO』なんかをパラパラ読む。そういや、『ヒーローマン』もスタン・リーだし。ULTIMOの合間合間の主人公のモノローグの語尾がなぜかカタカナになるところが、A先生を思わせた。展開は激的に狂っている。日本マンガがしっかりリサーチされてる…ってこれは武井さんなのかもしれないが。