ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』読む。エディパがモーテルに到着してからの描写がかっこよすぎる・笑える。ボッティチェリをする前にありったけの服を着るエディパ、飛び回り鏡を割るスプレー缶、メツガーとの情事の直前に部屋になだれ込んでくるザ・パラノイドのメンバー、彼らがプールサイドで爆音(に違いない!)で演奏する中でのセックス。そこに、ディックの如き妄想・陰謀観(ドラッグや秘密結社)、フラナリー・オコナーのような狂った(と言うしかない…のだけど)宗教体験、が入り混じる。一番印象が近かったのはディックだったけど。『ヴァリス』…車でアメリカの何もないハイウェイをすっ飛ばす感じ。
今調べたらディックは28年生まれか。ピンチョンはその9歳下。60年代、なんだろうかなー…にしても「できの悪い、カルト的な長編」ってなんだよ。ひどすぎ。