舞城王太郎『NECK』読み終える。なんつーか、作品的評価とは関係なく、まるで強迫観念のようだと思った。首と恐怖のつながり。異界と通ずる道。森。どれも、(むろん舞城の作品はどれもそうとは言えるけど、ほかの作品よりも増して)結末はきれいにわからず
(いつもの理論づけは行われず)、しかも後味が断然悪いものが多い。いわゆる、何だかわからないけど登場人物が希望を持って終わるような作品ではないのが印象的だった。なんか、まがまがしさが強い感じ。
ミシェル・レリス『幻のアフリカ』読み始める。

山本寛私の優しくない先輩』見た。

見終わった瞬間、まず、怖かった…。何この終わり。原作がそうなのか。最後のマジコイも、そりゃあすばらしいが、なんだか怖かった。民生ビデオで撮られた感じが特に。
にしても、すげー日本感にあふれている映画だ。祭りと花火は、こっちの感情・状況とは関係なしに行われる、たとえ失恋でぐずぐずになっていてもきれいな花火は上がる。「先輩」という言葉が連呼される、その単語に込められた響き。田舎、学校、の風景。マット運動。長まわしは心情吐露の時っていうのも。
個人的にはもっと、ミュージカルをやってほしい気はしたが、ま、全然良い。気付かない、気付こうとしない少女が、生のもの、人間や感情と直にふれあうまで。直接、ということは、そのものの汚さ(つーか当たり前だけど)に気付くこと。で、あの終わりかたって…。
にしても川島海荷、声が…。いいーんすけど別に。

平山夢明『異常快楽殺人』買って読み終えた。ずぶとくなった気がします。人間って、比較的頭おかしい、という普通の感想しか浮かばない。こういう事件に、判断とか理解とかありうるのか。