大岡昇平『堺港攘夷始末』、『メルロ=ポンティ・コレクション』、向井孝『暴力論ノート―非暴力直接行動とは何か』、ガルシア=マルケス『青い犬の目』、ドゥルーズ=ガタリカフカ マイナー文学のために』、『新鋭作家叢書 後藤明生集』買った。まぁ後藤明生あったのはうれしかった。
で、椎名麟三『深夜の酒宴・美しい女』読み終えた。「美しい女」の木村は、過剰さを嫌うあまり過剰になる。…が、それが果たして過剰なのか、変わっているといえるのか。彼は自分の半生を語る。そこでは幾人かの女性と出会うが皆同じようにも妙に感じられる。見た目とか(肉感的)、死ぬほどのなにかを求めているところ。
《この瞬間の僕は、自分の人生の象徴的な姿なのだった。》(p49)
《「そうです? よく白々しくいえたものだ。よし、お前死ね! 死ぬのが本当なのだ」》(p64)