グラント・ヘスロヴヤギと男と男と壁と』見た。

原作には、笑いと恐怖が入り混じっている、「優れた」「おもしろい」犯罪(映画)のように。この映画では、結果として前者に少し傾き気味だったように思われる。いやもちろん、それによって得られる効果も絶大なんだけど…ユアン・マクレガーへの「ジェダイ」連呼とか…最高におかしいヒッピー戦士たち…ケビン・スペイシーって、立ち姿とかとぼけた顔が吉田戦車の漫画に出てきそうだ。
例えば「プレデター」や「紫の恐竜 バーニー」は、両義性がゆえに不気味だったんだけど、確かに映画の中で、実際に見える(聞こえる)姿を描写されてその部分も感じられるんだけど、最終的にはそれが笑いだけに昇華されてしまっているのがなんとも…。そしてMKウルトラ計画のような暗部としか言いようがないものが引き起こすある事件でさえも(この時の、引きの画での全裸兵士の暴走のシーンはよかった)、どこか、同じように処理されている。だがそれは、リン・キャシディが結局徹頭徹尾多くを語らずの人物だった…独房を見てもそれを説明しない…「それ」が、そこで行われているのが何なのか、わかっている、気づいてしまっているはずなのに…ということがあったからだったのではないかとも思うが。
ただ何もかもLSDで、という結末のばかばかしさは嫌いじゃあない。しかしあのラストは…。
全体的にぼやっとしてた。
うぬぼれ刑事』第7話。最高傑作…ぐだぐだなとこや、感動が入り混じってる。物語上不必要な(ゆえにこのドラマには必要な)ダンスシーンに爆笑した。あとTBSのドラマにRio出まくってんなぁ。なんで?
いらっとくるだか不安になるスレの、趣味の鉄道模型を妻に勝手に売り払われて以来自分の持ち物をどんどん減らしていっちゃう夫、というのは、カフカ的性格か、もしくはホーソーンの小説の登場人物のような過剰さを持っていて興味深い。
『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』やばすぎる。サ上の促音?、小さい「ッ」が多用されるラップが聴いてて気持ちよいことに気づいた。