で、さっそく、クリス・コロンバスパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』をDVDで見た。なぜこれを…と考えても、なんとなく、としか言いようがない。
現代のアメリカを、そのまま神話的世界と重ねてしまうという発想、エンパイア・ステート・ビルがオリンポスへの入り口だったり、「HOLLYWOOD」の「H」が冥界への入り口だったり(HOLLYWOOD TO HELL的なダジャレか?)、デミゴッドたちが鍛えるのは(ティーンエイジャーが行きがちの)「キャンプ」だという設定、『ナショナル・トレジャー』もそうだけど、こういうものを成立させてしまう(ある種「卑近」にしてしまう…神々の描写など)、彼の国の虚構内存在としての強度は、ほかの国の追随を許さない。
無形(砂・水・火)と有形を行き来するという現象(現実には無論ありえない)は、こと異能力の描写には使われがちだが、その「当たり前の」ありえなさ、というのは、映画の中での単純な暴力にも似ている、のかもしれない、あくまで扱われ方が、ということだが(と、今現在はここまでしか言えない)。つまり、映像の上で、非常に強い力を持った演出、ということ。
クリーチャーのデザイン、人間とそのほかの生物のハイブリッド的存在。
しかし、この映画は、向こうではやっぱり子供向けなんだろうな。セリフ回しとかに、妙に癖があるような気がする。何、とはっきり言えないが。
あと、三人がやたら、荷物(デイバック)を気にするのもおかしかった。

っていうか、ヒロインのごつい子より、パーシーの方がかわいい、ってどういうことだよ。

TIGER & BUNNY』ちゃんと見ている。相変わらずおもしろい。