ジョナサン・リーベスマン『世界侵略:ロサンゼルス決戦』見た。

冒頭の、揺れるカメラ、食い気味の編集のテンポが、テレビドキュメンタリーを連想させた。戦闘がはじまり佳境に差し掛かってゆくにつれ、大きく構えた構図や、ゆったりと激しい戦闘をみせるカット、感動を誘うアップ(もちろん揺れ動かない)が登場し、旧来のハリウッドの宇宙侵略もの、に帰結する。当初のコンセプトを放棄して、映画の進行に奉仕するこの作りは、『第9地区』を連想させる。あの作品も、フェイクドキュメンタリーめいた始まりから、最後は謎の感動にもっていった。
しかしアーロン・エッカートは武官としての軍人には似合わず(最初のランニングのシーンで一瞬見える太ももや腕の筋肉が、まったき普通だった)、文官の雰囲気を漂わせる(スーツを着て、事務室にふんぞり返って、現場からは嫌われている指揮官、というのがふさわしい)。
あれだけの武器・軍事力を持った宇宙人が、地球の武器しか持ちえていない海兵隊とガチでやりあえる、というの、なんとも…。まぁある意味リアルということなんだろうけど、そういう意味でも『第9地区』の最先端の武器は半端なくかっこよかった。
佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』読み始める。あまりのはちゃめちゃエピソードに笑ってしまう。文中で作者も述べているように、つい映画について考えてしまうのはしょうがない。(土地としても、時間としても)圧縮された悲惨さと歪んだシステム、それに対する怒りと暴力、哀しみ・絶望。
CSS『Donkey』聴く。やっぱ良いわ、好きだわ、CSS