ベネット・ミラーマネーボール』を見た。

とりあえず、ビリー・ビーンと娘の、楽器店でのシーンを全面的に推したい。ああいうものがある限り、この映画を支持せざるを得ない。本筋ではないにもかかわらず、生き生きとしたシーン(と歌声!)。
ブラッド・ピッドも、まさにそうした細部の動き(「物を投げる」こと、紙コップに吐き出す行為、テーブルの上の菓子を頬張る)・言動によって、ビリー・ビーンという人物を造形していた。
この映画自体が、まさにそのような、細かな何ものか、それをひとまとめにして明言することはできそうにないけれど、そういったもの、によって支えられ、進行していっている。ジョナ・ヒルとかも、それを体現していた。
しかし、フィリップ・シーモア・ホフマンにはびっくりだよ。