三池崇史悪の教典』見た。

おもろかったー。邦画で沢山面白いのが続いていて良い気分。
伊藤英明の空虚な中心っぷりはどうだ。その瞳は透き通って、静止し、表情はただ出力されているに過ぎないかのようであるのに対して、高校生たちの揺れ動きの素晴らしさ。二階堂ふみの濁る目は、ムニンとフギンのそれ、であり、つまり生き残る観察者にして報告者である、ということ。そしてやっぱり染谷将太はよいなー。「I don't know!」「Bad boy...」→はんだごてジューッのくだりとか、言わずもがな。
ハスミンの住むぼろ小屋、山の上の川?の側にあり、水の音が聞こえてくる。あと軽トラとか、プールとか、偏執的に並べられた猫避けペットボトル(異邦人の視点かのごとくとらえられている)、無数の石塔とか、ほんと、『母なる証明』というかポン・ジュノじゃね?と感動にうち震えていた。
プールサイドの早水圭介、ハスミンと美彌の鏡を介した画、とか、まじ才気迸ってんなぁと。映画冒頭の、動きで例えば、「施錠」という行為)カットを繋げていくのとか、まぁほんと、ぐっときたね。