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橋本一『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』見た。

この画像、さりげなくネタバレ気味だな…。
前作同様、探偵が追い求めるのは、事件の真相や犯人である、のと同時に、惜しまれつつ亡くなった死者の姿でもある。前者と違い後者は、もう2度と得ることのできないもの、つまり過去だ。その輪郭が明らかになればなるほど、喪失感は強まる。そして明らかになる、彼（ら）の死の悲壮な無意味さ（2つの事件の現場が、意味を持たない「路上」であるのは示唆的）、「無表情」さ。それに対するヒロイン（たち）の感情あふれる暴力。これらは、探偵が発生させてしまうと言っても良い。
路面電車での大乱闘シーンは上がるものあったし、銃撃戦も充実していたので、次は是非、爆破をやってもらいたい。原作にそういう描写があるといいな。あと、伊賀大介スタイリングの高田の衣装が好き。今回のパタゴニアのフリースとかも良かったし、何の靴はいてるか知りたかったけど、見えなかったよ…。
あともうひとつ。撮影画質について。室内の一部、具体的には「トムボーイズ・パーティ」とか、が、照明の関係なのかもしれないが、ビデオのようで、それが最初気になったのだけれど、その後の屋外、特にすすきのの夜なんかは、フィルムっぽい見え方で問題なしだった。特に、探偵が恋煩いののち、「トムボーイズ・パーティ」に駆け込む時の、手持ちで揺れているカット、まじぐっときた。
Especia『AMARGA -Noche-』買った。「Midas Touch」カバーしてると知って。