柴崎友香『その街の今は』読み終えた。
- 作者: 柴崎友香
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/04/25
- メディア: 文庫
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《触るのもはばかられるくらい汚れているからというよりも、遠いからだと思った。》(p74)
これらの遠さ、を、距離を、時間を、
一瞬で縮めてしまうもの。
《だけどその人たちは、今わたしを見ていて、そこにいるのだった。》(p67)
《作り物だから、ということもあるかもしれないけれど、だけどそうやって作られた映画も、時代を経たものを見ればたとえばそれが時代劇でも、江戸時代ではなくてやっぱりそれが作られたそのときを感じる。そのときその場所に存在した、なにかを。》(p116)
それは、ここで語られるような、言葉ではっきり明示できない、質感とか感覚、みたいなもの。
室井大資『エバタのロック』4巻買って読み終えた。ひとまず完結。
- 作者: 室井大資
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: コミック
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とことん決まってるフレーズだけで作られたセリフの連続。あと表情描くのうまい。