矢口史靖『WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜』見た。

まず、これ本当に撮ってるの?的な画が連発してるのがすごくて、大木の上に立ったり、チェーンソー使ったり(これで観客をどきどきさせるために、ヨキによる「失敗の実演」を入れるところが絶妙)、バイクや車の山道走行、最後の「御柱」とか、かなり役者本人が演じているのは、完全に監督と撮影のこだわりだと感じた。
無論最高すぎる(あの雑な髪形!そして思わず笑ってしまうトラック飛び乗り)伊藤英明染谷将太がでてるということで見たに等しいのだけれど、染谷君笑顔かわいすぎるなぁ。『不気味なものの肌に触れる』でも見れた、あのゆるっとした裸体…。これは、池松壮亮でも、窪田正孝でも、菅田将暉でもあかんかったのでは。全然関係ないですが、この4人をキャスティングして、なんか作品を作ってほしいですなぁ。
長澤さんは、東宝キャスティングかと思うけど、あの感じの人が、山奥の田舎にくすぶっていて、都会からやってきたどうでもいい若者を、ちょっと良いと思ってしまう、という夢のような、だがしかし哀しいリアリティもある描写、はそわそわしてしまう。あの、あ、なんかやれそう、って感じとか。にしても、西田尚美とか、優香がいる村って、おかしいんじゃないですかやばすぎて(真顔)。
あと、主人公である勇気に、太陽光があたるシーン。最初に研修に行くことを決意したアーケード、結局脱走するのをやめて宿舎の部屋に戻り一瞬ベッドに横になる時、大祭での山頂、これらはどれも朝日だ。林業の講義のシーンで、「間伐」が何のために必要か、が説明されるのだけれど、その理由は、人間にも当てはまる、ということなんだろう。
方言の説明も無駄にしないのもよかったですね。ともかく描写に抑制が利いていて品が良いです。ヨキと奥さんの行動とか。そりゃあ2時間以内におさまりますよ。すばらしい。


dodoとサ上のビーフ、曲がどっちも良いんだけど(こうして聴くと、つくづくサ上は伝統を受け継いでると思う)、dodoを必要以上におとしめてるのはだせぇなと思う。「しらねぇ、誰?」じゃなくて「俺の方が有名・もてる・金持ってる」がヒップホップマナーとしてのボースティングじゃねーのかと。オムスくんのビーフに対する過剰な潔癖性にじみでてるツイートも気になるが。トラウマか。