鈴木大介『最貧困女子』読み終えた。
《あらゆる局面で被害者であり、何も与えられず、虐げられた彼女たちは、ケアされるどころかセックスワークの世界からすらも除外され差別の対象となってしまう。抱え切れないほどの痛みは決して「可視化」されないどころか、「理解できない」としてやはり糾弾の対象にすらなってしまうだろう。/ここに自己責任論など、絶対にさしはさむ余地はない。なぜなら彼女らは、その「自己」というものが既に壊れ、壊されてしまっているからだ。》(p133-134)
縁・繋がりがないこと、が人を徹底的においこんでいく。
自己責任とか、決断とかがいかに空っぽな考え方だなと思う。個人なんて曖昧だ。