20170208-9

水曜。栗原康『現代暴力論』読み終えた。うーん、なんかとっちらかってるなーという印象。伊藤野枝のやつ読んでみよう。二次面接あり。内定出た。丸亀製麺釜玉明太うどん食べ、ティム・バートンミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』見た。最高。2017年暫定2位(1位はシャマランを予定してるので)。映画に求めるものが揃ってる。ティム・バートンのぶれない映画愛と死への抵抗。長嶋有『三の隣は五号室』読み始めた。夜はオムライス作る。ECDと空間現代のライブ音源が発売されたので勇んで買って聴く。無茶苦茶最高、2017年暫定1位。初めてPayPal使った。簡単すぎてやばい。
木曜は朝からみぞれ。長嶋有『三の隣は五号室』読み終えた。長嶋有作品の、ある時代に確かに存在したのに今では忘れられているモノや(そのモノに触れることで生み出される)感情のオンパレード、すぎて最初はちょっとひいた(たがが外れてるように思えたので)。終盤のある人物に生まれる、読者の後頭部を突然殴る不意打ちのような思いにはぐっとこざるを得ない。交わることのない他者がもしかしたら自分なのかもしれない(自分と似ている、ではない)という、ありえないがゆえにありえること。田園都市線のある駅の町にあるアパートによる戦後日本のクロニクル。おそらく最後の住人はいわゆる孤独死にカテゴライズされてしまう最期を迎えたのだろうけど、読者はそれが決してその言葉通りではないのを知っている。この小説では、日本に次々と生まれるある特定の概念たちを丁寧に扱う(だから「孤独死」もその対象だ)。カップヌードル抹茶シーフード味食べたけどただのシーフードだった。高橋源一郎『「あの戦争」から「この戦争」へ ニッポンの小説3』読み始めて、そのまま読み終えた。ニッポンの小説シリーズ前2作は読んでたのになぜかこれには手をつけなかった、のは、なんか高橋源一郎の小説論は面白さに騙されてるような気がしたから(小説論じゃねーじゃん、的な)。今作も面白かったですが。ただ、前2つは、終盤にかけてある一つのモチーフを辿っていく(たとえば、内田樹からレヴィナスとか)構成的なものがあったけど、今作はそういうものはなく、前半はマジに(ネタではなく)迷走してるように思えた。そしてまた読みたい本が増えてしまった。