気分転換に『フランドルへの道』を読む。古本で、今初めて傍線が引いてあるのに気付いた。「巴旦杏水」「誘導剤」「辺鄙な」「抑制不可能な爆発」「また食事する時間はといえばそれも容易にわかる―というかむしろ決定される―のだったがそれを決定するのもふだん正午とか夕方の七時ごろになると起こるように空腹を感じるという事実ではなく、精神が(からだではなく、からだは精神よりはるかに耐久力があるから)ほんの一分たりとも食べられるなにかをもっているという考え―拷問―に耐えられなくなる危機的瞬間に到達したときなのであった。」「ブラングラン」「すなわちHic liber(ラテン語で《この本》)と書いて」恒常的には引いてなく、ある一定の範囲のうちにこうした箇所は固まっていた。