貴志祐介新世界より』上巻を読み終えた。これは…ここまでやられたら続きが気になってしかたがない。でも多分何個かの伏線や謎はそのまんまになるんだろうけど…。ボノボ型社会が人間の攻撃性を抑制するというのは下衆いがおもしろい。『ヴィレッジ』っぽくなるんだろうか。
ユリイカ』の蓮實重彦黒沢清イーストウッドについての対談を読んだ。『グラン・トリノ』について、互いにひたすら「あれはなんだったのか?」とうめきあっている。黒沢清の、イーストウッドは「どす黒い」という発言。
ガスケ『セザンヌ』を読む。自らの絵に対してぞんざいな(「すべて額に入ってる」)、目から血が出るほどものを見たセザンヌ
《われわれの芸術は、自然が持続しているということの戦慄を人に与えるべきなのだが、(…)》(p214)
芸術家は「介入」してはいけない。
《風景は、私のなかで反射し、人間的になり、自らを思考する。》(p216)