カフカ寓話集』を読む。
「巣穴」。砦の広場に集めた食物を、分配するかしないかについて、何度も考える。同じ事のくりかえし。不安になり作り直そうとするが、結局やめてしまう。怠惰、というか、最初からすべて決まっているにも関わらず、考えずにはいれない、という感じ。
《出口に近づくと、いつもきっと心が躍る》と言っときながら、出口を《目にするのは不愉快》だと言う。