カフカ寓話集』を読み終えた。真逆のものが、一つの文章の中で繋がる。
《一方では落ち着きをもち、より男らしくなって、核心に近づいたともいえるが、他方では、いまはなお微少なりとはいえ、たえず神経をわななかせていることの当然の影響で、一種神経症の傾向をおびてきた。》(p174)
「ちいさな女」。結局なんだったんだ?と思わず言いたくなってしまう。意味はないけど。
「断食芸人」。終わり方が、中原昌也の「あのつとむが死んだ」みたいな話。「新時代を代表するフレッシュな若者たちに拍手を送りたい」みたいに終わるやつ。