パヴェーゼ『故郷』読み終えた。読み出した時ほどの変な感じはあまりない。ストーリーはなんというか、極めてメロドラマだ。罪と罰、暴力とセックスと血、近親相姦まで出てきて、外部の権力、警察や法律が裁くことができない事件があり、現代のルールには則らない報復が起ころうとする、これらはまるで、聖書の世界のようだ、数多い家族の存在も含め。
そして語り手のベルトとタリーノがどうも怪しげに重なっているような気がする、と凡庸に読んだ。
で、ブルーノ・シュルツ『シュルツ全小説』読み始める。