米澤穂信ボトルネック』読み終えた。自分が世界のボトルネックだなんて…なんて酷い話だよ…。自分以外に代わりがいて、しかもその方が「良かった」わけなんだから。…ということではなく、実は良いも悪いもなくて、変わっていない、という、悲しさ。というか、この2つの世界のある種の(ノゾミに関する)対称性はすごいな。
想像する=推理=能動的に世界と関わる、ことについて。米澤穂信の小説の登場人物たちはそのことを中心に動いている。『ボトルネック』は、それを過剰に突き詰め、有りか無しかで考えたそれぞれの可能性の先に何があるのかをいささかわざとらしく残酷なまでにはっきりとさせる。小鳩くんや小左内さんや、ホータローが、こうなってしまうという可能性の一つとしてリョウが存在している。受動的てあれば、ノゾミ(模倣)かフミカ(狂気・悪意)になってしまう。しかしそれが悪か、と一概に言い切れない後味の悪さと苦々しさを持つ物語だった。
と、いうわけで、『秋期限定栗きんとん事件』上下をついに買った。
東村アキコひまわりっ 健一レジェンド』13巻と久保保久『よんでますよ、アザゼルさん。』4巻買って読み終えた。ひまわりは、完結して良かったです。てかドラマにしようがないような…でも逆にこういう細部に拘泥しまくって全体のストーリーが後景になってしまうものの方がやりやすいのか、とも思いつつ。新連載楽しみ。アザゼルさんは、ようやくアニメ化か。放送で、ってなるのも近いのでは?