高橋悠治 対談選』読む。音楽(芸術)は、個人の自己表現、なんていう考え方は、19世紀以来に生まれたもので、それまでは、多くの人に向けての表現(その実それは誰のためでもなくなっていく)、というような抽象的なものではなく、特定の誰か、弟子であったりする、のために曲を作成したりしていた。バッハはまさにそうで、彼はおまけに、過去の自分や自分以外の作品からの引用を多く用いたりして、個人自己表現から遠く離れていた。
とよ田みのる友達100人できるかな』(いやーこれは…なんつー肯定感というか、逆『20世紀少年』て感じ)とか中村珍『羣青』(思ってたものよりはるかにエンターテイメントで、古谷実みたく、暗さと残酷さと笑いにあふれている)とか沙村広明ハルシオン・ランチ』(沙村節…もありつつ、ちょっと違う風(社会学的な?)になりそう)とか榎本ナリコ聖モエスの方舟』(絵がやばい。作品成立の事情上しょうがないんだけど自分の絵のパロディのような感じ。病み気味な萌えマンガ。でも榎本ナリコがこういうのを(少年誌対応)かくようになるとは思いも寄らなくてちょっとうれしい)とか読んだりした。