アウトロー』今週末公開じゃん…やべぇ、全然映画見れてない/「ダーティーサイエンス」発売したけど買うか買うまいか/二木信『しくじるなよ、ルーディ』読んで、プライマル『眠る男』が聴きたくなった/『Playback』について。『デジャヴ』とか言われると、ちょっと…と思ってしまう/電気グルーヴ『人間と動物』(『動物と人間』だったっけ?) 副音声つきライブDVDがあるとのことなので買いたい/ユニオンでやっとsoakubeats『Never Pay 4 Music』買った/都築響一『ヒップホップの詩人たち』買って読み始める。てか、この値段だから、CDとかついてんじゃねーの、と思ってたけど、何もついてませんでした。でもおもしろいのでよい/まぁ、聴きたくなる、ってだけだけど。鬼とか聴いたことないし/プレステージとかさぁ、アイデアポケットとかさぁ、ほんと、この世の終わりですわ。すべて同じに思え、なにも買えやしない/ロバート・ゼメキス『フライト』も2月じゃん。勘弁してほしい、このラッシュ/
で、オリヴィエ・メガトン96時間/リベンジ』ようやっと見た。

リーアム・ニーソン教官、炎の実地教習・イン・トルコ!見たいな映画。
しかし、それは半分本当で、この作品でブライアン・ミルズという男は、全編に渡って、指導し、教え諭す。第1作で、弾と銃の重みについて喝破したように、今回は妻に、娘に、「非常事態」にとるべき行動を指示する。
相手が無理だとひるんでも、「focus」して強制的にやらせる。そうでないと生き残れないことを知っているからだ。
ちなみに、というか、これに関連して、彼は、誰かにするな、と言われて、口では従っても、絶対に言うことをきかない。自分が正しいと思うことをする・させる訳だ。平気で娘の彼氏の素性を調べ上げている、はずだ。
今回、娘のある種の熱意に、ブライアンの方が一瞬身を引くが、それでも、一度決めたならとことんまで動かしてしまう。武器を持たせ、あげくカーチェイスまでさせるのだからやりすぎだろう。「運転」するか、銃を撃つかの二択はちょっと新しい…。
そして、後半は、正装である、レザーのコートをまとい、捕獲された「犬」から骨を追う飢えた猟「犬」へとフェーズを切り替え、あの脳内での「再現」を我々に追体験させ、敵を追い詰めていく。
あのー、で、笑えるくだりもあった。
ラストの大格闘シーンでの相手が、まさかあのちんちくりんのジャージのおっさんとは…。しかもめっちゃ強いという。爆笑してしまったよ。
いろいろ参考になるシーンもあった。例えば、室内から敵が銃を乱射し、それでも死なずに、部屋から出てきた敵を倒す、一連の流れ。まさかの、ただ下に寝転んでいるだけという。しかもそこを映さずに、動きだけでわからせてしまうという強引さ、というか嘘のつき加減。
結局、復讐の連鎖を止めることはできない、という。見てるこっちもすっかり忘れているけど、端っから法の力を使う気は毛頭ない、裁くのは俺だ、といわんばかりである。…いや、それは第1作で、今作は、対話しようと試みているじゃないか。最終的には、失敗に終わるが…。その時の躊躇のない行動を見て、さっきのやりとりはなんだったの?と思えてしまう(のが最高なんだけど)。
アクションの撮り方は、前回よりさらに細切れになっている。独特の「重み」は、音とともに残されているけれど。それは「遅さ」とすることもできるかもしれない、と今回は感じた。
それはいいとしても、でも、あの、吹き抜けを敵の死体が、機関銃を四方にぶっ放しながら落下していくのは、やっぱりカットを割ってほしくなかった。しかるべくところはワンカットで貫くべき。
トルコのバザールでの追跡劇、という意味では『007 スカイフォール』でもある。そして、バザールをめちゃくちゃにしてしまう、という。手りゅう弾を使ったり、007よりひどい。
リーアム・ニーソンという俳優の身体の不思議さがある。背の高さからなのか、すくっと直立するというか、少し前かがみでのそのそ歩く、という感じ。そこからも、速さがあまり見てとれない理由なのかもしれない。
うん、極めて正当的な「木曜洋画」映画だった。つくづくテレ東は偉大だということだ、1つのジャンルを屹立させたという点において。
最後に、これだけは言っておこう、この作品もまた、埋葬から物語が始まる、ということ。