トニー・スコットスパイ・ゲーム』をDVDで見た。

ラストで、ミュアーの複数の妻たちの存在が疑わしいものになった時(「秘書」も含む)、作品はほぼ、ミュアーによる過去の回想であるというその極端な偏りに改めて気付き、その語りの確かさも揺らぐ。しかし、現在時制においては最後まで顔を合わせることのない、という奇矯なバディストーリーの片割れであるビショップが、ふいに放たれた"Dinner out"に涙する時、彼らの経てきた過去の時間、70年代後半からの十何年間、がリアリティを持って現前する。少なくとも、「穴埋め」の証言に、真実は在ったのだということ。
中空で旋回する視点、つまりヘリコプター、と、地上から遥か遠く離れた衛星写真、というある種のお家芸
ロバート・レッドフォードツイードのジャケット、かっこよかった。あと、ブラッド・ピットのかぶっていたベールボールキャップと同じもの、昔持ってた。サンディエゴ・パドレスのやつなのか、今まで知らなかった。しかしこのキャップというもの一つで、ある種のイメージを示せるのはアメリカだな。ブラピは今と見た目が全然変わっていない。
ところで、秦基博の「Rain」、itunesで買った。頭から離れなかったので。元の大江千里版もチェックしたいところではある。
東京都現代美術館フランシス・アリス展見に行きたいなぁ。