ギー・ドゥボールスペクタクルの社会』読む。
《スペクタクルがはっきりと示す非現実的な統一性は、資本主義的生産様式の現実的統一性の基にある階級分割を覆い隠すものである。生産者に世界の建設に参加するよう強いるものは、彼らをそこから隔てるものでもある。地域的・国家的限界から解放された人間どうしを関係づけるものは、彼らを互いに遠ざけるものでもある。合理的なものを深化させるよう強いるものは、階層的搾取と抑圧の不条理を養うものでもある。社会の抽象的な権力を作るものは、社会の具体的な不自由を作るのである。》(p59)