『脳男』、音響がよかったんだよなー。あれはやっぱり劇場で見ないとわからない。病棟の中のダクトを物体が通っていく音、稲穂が一面風邪に揺れる音、無論爆発音。反面、診察室や山小屋での、何も起こっていない室内の、なにかが起こりそうな気配だけが漂うような、無音と空気の音の処理も良い/それを言えば、『アウトロー』もそうだ/「トム・クルーズ」ときて「ジャック・リーチャー」と来るだけのオープニングタイトルかっこいい/『ムーンライズ・キングダム』、確かにウェス・アンダーソンの集大成感ある。使用用途だけでなく、複数のものが同時に画面上に並べられた時の見え方にすらこだわっている小道具や衣装のセレクト(テントへのこだわり…『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、室内テントでのキスを思い出す)、灯台や小屋、車、家の配置が考えぬかれている(というか、そのために作られた人工の)風景のショット。虚構の島を舞台にしたことで、制約(元々虚構性は高かったけど…実在のインドや、実際の潜水艦とはかけはなれた舞台設定だったし。しかし今回はその離れ具合が更に強まってる)が極端に減り、やりたい放題/雑ではなく、でもざっくりとでも良いから、取りこぼさずに、良いと思ったところを考えて記述したい/ベボベのベスト、か…買わないかな…達郎も買ってないのにさ/三半規管が弱まったのか、タクシーとか電車ですぐ気持ちわるくなるように戻ってしまった/テレビでやってた『ダイ・ハード3』ちらっと見てたんだけど、この古いニューヨークを見られるだけでもあがるなぁ。そしてシナリオの申し分なさ。ブルース、サミュエルという絶妙なバディ。最新作でこういうものが味わえるのかよ/ま、見ますけどね/『ナインハーフ』で、ミッキー・ロークキム・ベイシンガーに延々ものを食わせるシーン、狂ってるし生々しい。なんじゃこれ。ミッキー・ロークやべぇ…このたらしな感じ/