2017 BEST ALBUM 10 + α

アルバム通して良く(繰り返し何度も)聴いたもの、という単純なジャッジを適用すると、本当に(自分にとって)聴きやすいものが残ったという感じ。

10.HYUKOH『23』

23

23

リズムはソウルフル。メロウなメロディ。ボーカルのかすれ具合のセクシーさ、かっこよさ。


9.PARKGOLF『REO』

REO

REO

粒だった音色一つ一つもボーカルサンプルも全てが気持ちよくはまってる。tofubeats『FANTASY CLUB』より良い!ってフレーズ思いついたけど誰も得しない感じですね、すみません。


8.TWICE『Twicetagram』

twicetagram

twicetagram

軽薄さが最高。これでなきゃって感じのダンサブルさ。タイトルや歌詞のパンチラインっぷりもいい。タワレコに集まってたTWICEファンの人達を見て、未来は明るいと感じた(何様)。


7.GoldLink『At What Cost』

At What Cost [Explicit]

At What Cost [Explicit]

トラックがスムーズ。サンプリングの使い方も、打ち込んだ音とのバランスのセンスが良くクオリティ高い。


6.Sampha『Process』

Process [ライナーノーツ / 歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (YTCD158J)

Process [ライナーノーツ / 歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (YTCD158J)

曲の展開の複雑さに、くせのある歌声も一つの楽器みたく機能し絡み合って、めちゃエモーショナル。


5.Beck『Colors』

COLORS [CD]

COLORS [CD]

自分の中のBeck史上一番どはまりした。ポップかつパーソナル。


4.FKJ『French Kiwi Juice』

French Kiwi Juice

French Kiwi Juice

この夏これと、IO『Mood Blue』を繰り返し聴いていたので、夏のアンセムと化してる。ムーディー。


3.Calvin Harris『Funk Wav Bounces Vol. 1』

FUNK WAV BOUNCES 1

FUNK WAV BOUNCES 1

「Vol. 1」とかついてるけど「Vol. 2」出なそうな感じ。出るとしてもすごい先の話っぽい。これ一回きりの、この後になにも続かない、何も生み出さないような、離れ小島みたいなアルバム。まずそういう特殊性が好き。このアルバムから考えると、『Random Access Memories』も『G I R L』もそうだよね、という。


2.Thundercat『Drunk』

DRUNK

DRUNK

『To Pimp a Butterfly』を聴いたときにも感じた、音楽のジャンルと歴史と技術の豊潤さ。何回聴いても新鮮に感じる。語弊があるかもだけどThundercatのアルバムの中で一番Flying Lotusっぽい。


1.嗣永桃子嗣永桃子アイドル15周年記念アルバム♡ありがとう おとももち♡』

これを1位にすること、何年後かに見て何で?って自分で思うに違いないんだけど、今そうなんだから(オタクなんだから)しょうがない。今作の"孤島"感もすごい(あれだけグループアイドルにこだわってた人が最後に個人名でアルバムを出すというのもまた…)。技術力高いボーカルの「ちょうど良さ」、必要以上に演じない絶妙さ、歌いあげない抑制っぷりが自分にとっての女性ボーカルのある種の理想形の一つなんだと感じた。
本当はこれの複雑さについてちゃんと(?)まとめて書くべきなんだろうけど、3つの点を挙げたい。
・ある特定の視点からのベスト盤となることで、常に虚構と史実が混在せざるを得ないと認識した上での「歴史」を立ちあげていること
・Disc 1=現在/Disc 2=未来/Disc 3=過去、という異なった「時間」(およびその時間に属する人々)へ向けられて3枚組として制作されていること
・再収録曲が、特に頭2曲が顕著なんだけど、オケに残されているコーラスが利用されたり、そもそも元曲で嗣永さん本人が歌っていない部分を歌うことで、異なる時間に存在する2者を結びつける「対話」になっていること
…大げさかよ。でもまじめにかんがえたら出てきちゃったからしょうがない。


10本に入らなかったものは以下です。
bonobos『FOLK CITY FOLK .ep』(超絶かっこいい。これでアルバムが出るとしたら震える)
MISIAMISIA SOUL JAZZ SESSION』(グッドミュージック以外の何物でもない。完璧なクオリティ)
サニーデイ・サービスPopcorn Ballads』(楽しすぎる。曽我部さんのヒップホップセンスは信頼できる)
Talib Kweli『Radio Silence』(これこれ〜って感じ。求めてたものです)
KID FRESINO『Salve』(イケてる)
電気グルーヴ『TROPICAL LOVE』(ギター最高!)
Tuxedo『Tuxedo II』(安心できる、心のふるさと)
左右『カンバセイション』(このミニマルさ、上品)
Base Ball Bear『光源』(全曲ど真ん中投げ込んでる。リズムももたつかず疾走してる)
J Dilla『Motor City』(豊かだな〜)


雑感
・今年のトラップの勢いすごかったな(全然選んでないけど)。MigosもFutureもYoung Thugもよかったんだけど、一番好きなのQuevoソロ
・日本のヒップホップ全然聴けてないけど選ぶならIOもだけどMUD『Make U Dirty』、NORIKIYO『Bouquet』、JJJ『HIKARI』
・韓国のポップミュージックをちょっとだけ多く聴いた。IU、offonoffがよかった
・Tyler、Vince Staples、Vic Mensa、 A$AP Ferg、 Joey Bada$$、Logicの新譜が出たのもうれしかったし、どれもよかった
・バンドで良いのも多かった(と感じたのが自分にとって新鮮だった。バンド全然聴いてこなかったから)。The XX、Spoon、Washed Out、ParamoreDirty Projectors、ARCADE FIRE、LCD SoundsystemKASABIAN、とか
ECD+空間現代が音源化したことが忘れ難い
宇多田ヒカルの新曲やばいのでアルバムも楽しみ