ロブ=グリエ『快楽の館』読み終えた。最後の方の「どちらでもよい」にはしびれるなー。確かにどっちでも、誰でも、何が起こっててもいいんだ、小説は。特定なんかしたくないのにしなきゃいけない小説もあるが、ロブ=グリエはちゃんと、選択できるように(そしてどの選択も他の選択に優位に立つことはないように)している。
解説の「《活人画》」には、確かにと思った。動きそうで動かないものが動く感じというか…石像や雑誌の写真や絵画の人物たちが、いつしか実際の人間たち(しかし彼らに違いなんかあるんだろうか、この小説で)を描くことになってゆく時の印象に近い。
金井美恵子ボルヘスが引いていた、『キプリング短篇集』読み始める。さっそく引き込まれる。奇妙なお話…奇妙な人間と、奇妙な風習、考えが登場する…こうしなきゃいけない、んだけど、そのことに、こっちが理解できる理由がない、というような人々が登場する。
ラズウェル細木おもしろい。漫喫になさそうだから買い揃えたい、ような気もする、んだけど、実際この人どんだけ出してるんだろうか…。