またDVDで『ダークナイト』と『ゾディアック』見る。やっぱり好きだ。ノーランもフィンチャーも、完成された画面の連続(左右の対比、とか、全体に何人かいるときの収め方)。
『ゾディアック』は、一つ一つの人物の登場、話し方、立ち振る舞い、襲われ方・殺され方、の完成度がとにかく高い。それらはある種のテンプレアメリカ犯罪映画なとこがあるのだけどそれを、現代に不自然でなく(いやもしかしたらアメリカの年寄りはあれを見て「70年代の人間はあんな喋り方しねぇ」って言うのかもしれない…)作品にできるということが充分にすごくて、さらにそこに、上乗せされたセンスある演出がまぁ良くて、だからこそ、見ていて安心しつつ飽きずに緊張していられる。