M・ナイト・シャマランエアベンダー』見た。

すぐ近くにあるのに、見えない・わからない・感じることができない、ものが、あっけなく(画面に)現れてしまう、もしくは、すでに現れてしまっていた、という出来事は、シャマラン作品のほぼ必須の主題だということが、再認識できた。アンと、火の国の王子との戦闘で、すぐ後ろにいるのに、アンをみつけられない王子の姿は、何やら象徴的ではある。今回の作品では、その「もの」は、精霊であったり、「アバター」であったり、する。
あとあげられるのは、戦闘シーンの特異さ、だろう。『サイン』でも、『レディ・イン・ザ・ウォーター』でも、敵との戦いはある種奇妙なもの、一般的戦闘とはかけ離れた形をとり、独自のルールを持つことがあったけど、『エアベンダー』では、その独自さが、100%ファンタジーという形式の中で、さらに高まっていた。そしてあの、スローモーションとアップの連続、敵味方入り乱れての能力の乱立状態、…いい意味で狂っていた。
役者の顔、も、独特のセレクトですばらしい。デイブ・ペダルとか。
一言で説明してしまえば、『NARUTO』+ジブリというような世界観なのだけれど、やっぱりシャマランだった…といういささか陳腐な結論になってしまう。シャマランを見続ける人にとっては、安心もできると思った。