長嶋有『祝福』読み終えた。めちゃめちゃおもしろかった。「十時間」のラスト、横たわる妹のまわりに集まる野良猫たちと姉、の構図にふるえる(そもそもこの姉を、途中まで兄だと思っていた)。長嶋さんは、徹底的に、あるひとつの動作の描写を「最後まで」書く、ことにこだわっていて、中途半端に終わらせることはない。すっかりやられて、『夕子ちゃんの近道』と、見つけたので福永信『星座から見た地球』買う。

夕子ちゃんの近道 (講談社文庫)

夕子ちゃんの近道 (講談社文庫)

星座から見た地球

星座から見た地球