見た映画。もれてて申し訳ない。わざとではない。


瀬々敬久『ストレイヤーズ・クロニクル』

評判悪い感じだけど中田秀夫のMONSTERZを出してきて批判してる意見は信頼度低いなと思う…って言ってる側から何なんですが、物語やセリフや設定はしょうがないとしても映像や演出がださいとちょっと待てと言いたくなる。
公園の大木の自殺シーン、やたらカラフルな外壁のアパート(階段はまぁ「二重螺旋」なんだろうけど)、明らかにびんびん狙ってる戦闘シーンの竹林、はよかった。廃墟はあれ、黒沢さんのリアルで使ってたとこか?
あとなぜだかわからん秋葉原からの河川クルーズとかも、あんま有機的な使われ方ではないにしてもよかった、、と思う。
と考えると、本当はある種の東京バトル物にしたかった・なってしまいかけた?のかも。
天下の染谷くんをもってしてもあのキャラクターはちょっと限界あるかなーと。喋りの持つ(良くないものも含めて)力が抑制できてなくそっちに引っ張られちゃってる感があった。いかにも、な人物造形に落とし込められてしまってたというか。
ただ、高月彩良さん、良いですね…奥二重…しかもドラマのオトメンで、岡田将生くんの幼少時演じてるという…
やっぱ「さっきの200倍(だっけ?)の爆弾」「元自衛官の特殊部隊(だっけ?)」とかいうセリフあると萎えるというか、やめてくれと言いたくなる…。
例えば岡田くんと白石くんの最後の格闘シーン、何度も首絞めが行われてる。これ、最初は攻撃の行き着く先(膠着状態になる)のバリエーションが少なすぎじゃないかと思ったけど単純にこの2人の戦いのシーンが長いだけのような気もする。しかも途中でカットを割って別の場面に行くのはいいとしても、戻ってきたらい首絞めから逃れて形成逆転してるなんていう信じられないアクションの繋ぎもある。
黒島結菜が泣いて嫌だというシーンもやたら出てくる。
終盤ある人物が、壮絶とも言っていい死に方をするのだけれど、それがあまりにさらっとしている。あんな死に方をすれば悲鳴や阿鼻叫喚が…と思って、ふと、そういう意味でも彼らは「人間ではない」のかなと。