タイトルですべて言ってしまってますが……。
この曲をずっと聴いていて、曲自体のメロディーやリズムに対する歌の距離感、歌詞の詰め込み方に、韻は踏んでないけど、自分なりの定義としてですが、メロディー・リズム・訛り・こぶし・呼吸の複合体としての"フロウ"を感じて、これはラップなんじゃないかと思った。で、歌詞は明らかに現代の日本を切り取っている。殺伐とした金と成功とSNSと階級社会と虚無。
という以上のことから、もしかして…と思った次第。
BPMも近いんじゃないでしょうか。繋げられそう。
"This is America"というフレーズを、日本において翻案するならば、《美しい国》となるのではないかと。タイトルも含めて、知性とセンスが感じられる。
もしそうだとしたら、やっぱり高樹さんはすごいなと思う。「This Is America」発表時にさんざん騒いだり、チャイルディッシュ・ガンビーノに影響を受けたりした人はいた（だろう）けど、そこからこの国でクールな音楽が生まれたという認識は今まで自分にはなくて（知らないだけだろうけど、すみません）、形としてできたのがあのクソみたいなパロディー動画だったわけで。ださいな、と思っていたけど、こうしてかっこいい曲が出てきたことはとてもうれしい（まぁ、勝手な思い込みでしかないんだけど）。かつて「祈れ呪うな」と歌った人から《呪いの言葉》というフレーズが発せられる、そういう言葉が飛び交う時代でうれしがってる場合か？ということもあるけど。
あと、個人的にはこの曲のフレーバーも感じた。そういうチャラさもあって良い。
