トニー・スコットトゥルー・ロマンス』をDVDで見た。タランティーノな感じが登場人物の設定や長めのゆるゆるなコールガールの店での会話や拷問シーンの描かれ方から伝わってくる。映画愛なとこも。ほとんどタランティーノ。2人で、屋上に出てネオンの光を浴びるとことかは、ちょっと違ったけど。アラバマが1人で殺し屋と対決するとこで、ボロボロになりながら手近なとこにあるもので対抗し勝ってしまうのが最高すぎる。銃撃戦の後(ああいうなんだか意味分かってない同士の銃撃戦って『エネミー・オブ・アメリカ』であった。よかった)、1人だけ残ってた警察官を撃ち殺すのもいい。あそこは、アラバマ1人生き残る、とかじゃないのか。あと盗聴してた警察官が会話を聴いて「こいつ(主人公)最高!俺こいつ好きだぜ」みたいなこと言うのにぐっときた。あの面白がり方に、一番映画への愛があるような気がしたから。で、もう1人の自分としてのエルビスが現われるのはどういうことなんだろうか。コールガールの店に乗り込む前とプロデューサーと会っている時の、トイレで、1人で、鏡を見ている時に現われる。言ってる内容は、ほぼないに等しい。ただ褒めるだけ、「お前が好きだ」と言ってくるだけの(偽)エルビス。そしてそれは、息子(の名前)になる。あのエルビス好きは、「ソニー・チバ」とか『タクシー・ドライバー』の真似とかと同レベルなんだろうけど、違うように考えられるような気もする。