フィル・ロード&クリス・ミラー『LEGO® ムービー』見た。

向かい合う父と息子、と、おしごと大王とエメットの姿に重なるところ、もうあまりに狙い通りかもしれないけれど、めちゃくちゃ感動した。大王がこだわっていた「背の高さ」に、こういう意味があったのか、と気付く瞬間だから。
くもりときどきミートボール』、そして、『シュガー・ラッシュ』、を思い出したりする。創造的であること、と、支配的・固定的であることの対立。ただ、これら2作と違うのは、敵を、そのクリエイティブさにおいて擁護して戦いを終わらせてしまう、ということ。そのアクロバティックな解決のために、後半のあの「上位世界」の描写があるのかとすら思った。だとするならすばらしいな。


長嶋有『パラレル』、『ぼくは落ち着きがない』読み終えた。
長嶋有の作家性、みたいなもの、について。
人間は、自分の意志、というよりも、何か、「もの」によって(それも人工的な)、ある特定の行為を、そのように「させられて」しまって、行動させられてしまって、ある特定の感情を感じさせられてしまう、ということがある。《携帯電話もノートパソコンも蝶番で折り畳めるというのは利便ではなく、気持ちと動作が連動することを見越してのことではないかと思う。》(『パラレル』p63)
読めない漢字、が使われた名前、へのこだわり。『ぼくは〜』における「ナス先輩」、『ジャージの二人』のジャージの校名、『夕子ちゃんの近道』の主人公の名前。


柴崎友香『フルタイムライフ』も読み終えた。なんというか、解離的ですらあるな、と思った。
あと、違和感、ってほどではないのだけれど、《「お昼、なに食べたい? って言うても、ろくなもんないけどね」》(p53)、《「(…)昨日も誰かの行きつけの、新橋のビルの地下の小汚い居酒屋に連れていかれてさ、強引そうなおばちゃんが酒注いできて、あんまり嫌やったから途中で立松さんといっしょに抜けだしたもん」》(p69)、《お昼に食べたのと同じ料理とは思えないくらいおいしいミートソーススパゲティ(…)》(p72)、という一連の、東京での食にまつわる描写。


ドゥルーズ『批評と臨床』読み終えてた。こういうときブログ便利だ。


Schoolboy Q『Oxymoron』聴きました。

Oxymoron

Oxymoron

結構良いと感じた。それがちょっと意外だった。



最高だ…。楽しみすぎるなぁ。ファス・ヴォイのガチ対決、以前と比べて豪華さが格段に増した。