スコット・デリクソン『ドクター・ストレンジ』


予告で使われてたマッツの"I'm death,pain"みたいなセリフ無かったような気が…。
ひび割れバラバラに飛び散るガラスのイメージ。ストレンジの事故の時の車のフロントグラス、ミラー次元には入る時空間に発生するひび、ロンドンのサンクタムで壊される展示ケース、"着地"時の高層ビルの窓。
動き回る、もっと言ってしまえば逃げ回る描写が多い。ただそのように逃げていく、移動していくことによって、異能力による空間の変貌が描かれ続けることができる。格闘シーンは確かに多い、んだけれど、一方でストレンジは攻撃を受けながら逃げている、空間から空間へ移動を続けている。そうした真っ向勝負の排除の結果(と言うのは言いすぎだけど)、ラストのあの闘いがある(なんと、ストレンジ達は、最後の戦いに間に合うことができないのだ、「最初」は)。