貴志祐介新世界より』を読み終えた。色々おいてかれたけど…お守りのこととか…。でも、途中いくつも起こる価値の転倒がスリリングだった。追われる者が追う物になり、強者が弱者になり、人類が動物になる。そもそも、ここで描かれる人間は、我々とは違う…と言い切れないのがこの小説の怖いところ(であり少々説教なところ)だろう。強大な力を持つこと、に、伴って起こる(起こりうる)様々な出来事をあらゆる方面から描いている。
米澤穂信遠まわりする雛』を買ってちょっと読み始める。ホータローの「保留」、里志の「苦笑い」。結論がずばっと出ない(推理小説だけど)。