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本広克行『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』見た。
にしても、君塚さんはもう踊るを書く気がないんじゃないだろうか。話にやる気が感じられない。破綻しきって、ゆるみきってる。ファンサービスの水準にすら、達してないんじゃなかろか。犯人が解放されるというくだり（およびそれが帰結する状況）がぐだぐだ。青島の部下や犯人グループのキャラクター設定、事件の動機、が、あまりに浅くて陳腐（時流の取り込み方も今までで一番微妙）。説明のし無さが、手抜きかわざとか判断しにくいのもあるけども（この独特さが踊るであると言えば…）。鳥飼の怪我とか、爆弾とか毒ガスとかが、笑いなのか何なのか知らんけど、ばかばかしすぎる。
とはいえ、湾岸地区の風景を映し出すのはこのシリーズのある種の特権だと思う。空き地に止められた都バス、死体を乗せ川を流れる船、の不穏さは良い。真上からの若干しつこめの撮影も悪くなし。それに、青島の登場シーンの、靴から映り出すのとか。もっとためてもよかったんじゃないかと思うけども、インディみたく。
で、輪をかけて良くわからんシーンがある。たとえば、車中での日向真奈美の告白。なんで、黒バック＆エコー？　一瞬どっかで無駄に白黒になるとこもあったような。それに、アクションを撮らなすぎ。青島の飛び込み、王さんの中国拳法、省略するなんて…。
『WE'LL MAKE IT RIGHT』買って聴く。Benny Singsということで。笛とかオルガンとかが、フォークロアっぽくありつつ都会的でもある、というバランス。
おおひなたごう『ドリル園児　完全版』買って読んだ。やっぱ『おやつ』の続編的な感じだったのか。
で、平井玄『愛と憎しみの新宿』がんがん読んでる。いい感じのまとまらなさ。