映画見た。いつも通り、出来の悪いものから(福田和也)。
ラッセ・ハルストレム砂漠でサーモン・フィッシング』見た。

完全にエミリー・ブラント目当て。ユアン・マクレガーと二人並んでけつあごだなぁ…と思いつつ。
あのーこれの他に今日見た2タイトルにかまけて、この作品について、あまり真剣に考えられなくなっている。疲れたので。
ユアン・マクレガー、という人は、話の通じない、なんというか、空気の読めない、しかしそのことをなんとも思っていない(表情にあせりとか陰りがない)、という風に見えるという点において、大沢たかおだなと思った。
釣り、という娯楽・行為、に、信仰、の問題を結び付け、待つこと・待機すること、とも関わり、それはつまり、成功か失敗か結果が分からないものを(見通しが、机上の論でしかないプロジェクトを)、その寄る辺なさにひたすら耐える、ということである。さらに言えば、たとえしくじっても、失っても、再度挑戦する、ということである。望みは消えない。無論、原因をとやかく言っても(敵とみなし非難し攻撃しても)しょうがない。
終盤の、背景と人物の合成のちゃちさが、日本のテレビドラマ並みだった。CGもそう。
こういう画像ばかり検索してしまうという効果はあった。

なんなのこれー。早く『LOOPER/ルーパー』見たいなぁ。『Your Sister’s Sister』は見れないのだろうか。

まぁ、あと全然関係ないのだけれど、『New Girl / ダサかわ女子と三銃士』見たいっすねぇ。

だってこれだもん。ズーイー・デシャネルシットコムってだけで超テンションあがるわ…。
さらに調べたら、『ロード・オブ・クエスト ドラゴンとユニコーンの剣』(『Your Highness』っていうやつだね)が、劇場公開せずにDVDだとのこと。まじか…。キャスト豪華やん、なんで…。

話逸れた。

ウディ・アレン『恋のロンドン狂騒曲』見た。

うまい表現が思いつかないのだけれど。
この世の中にいる人間は、差異があるようで、実は「同じ」である、ということを徹底的に描こうとしている。そして、それを観ている我々も、ということ。
飲酒、女性の足を触る(性的な含意がある)、返事が返ってくるかわからない相手に呼び掛ける、窓から覗く・覗かれる、カーテンを引く、…、さまざまな行為が反復される。「将来」「未来」…への「希望」…、という言葉が繰り返し登場する。
それらは、同一人物によって、ではなく、場面を変え、複数のキャラクターによって行われるわけで、どんな人でも考えることは一緒、という卑近な表現が思い浮かんだ。というか、人間とは卑近な存在なのだ。
そして、その卑しさ、から逃れるために、前世だの来世だの予言だのスピリチュアルだのコズミック・ウェーヴだのに頼り、偉大さを自らに引きつけようとする。現実否定、もまた、卑近であるがゆえ。しかし、現実ばかりを追いかけ(「現世利益」ばかりを求め)ると、破綻を招く。それは、その、自分にとって現実であると思い込んでいたもの自体が幻想だから。
ナオミ・ワッツを、あんな感じで撮らなくてもよくない?ジョシュ・ブローリンも醜いし、アントニオ・バンデラスなんて、いつもの感じを封殺されていた。それに比べて、フリーダ・ピントーのうつくしさよ…赤を身に纏わせてたのもいわずもがな。

ティム・バートン『フランケンウィニー』見た。

いやー、ほんとーに、良かった。まじですばらしい。泣いた。
死、という出来事、をいかに乗り越えるか。というか、死を生に転じさせてしまうか。…『ダーク・シャドウ』に通ずる。
まず、あるイメージを幾つか示す。
――映画は、生者を死者にしてしまう、が、映像を再生することによって、何度も蘇生させることもできる。フィルムが切れてしまっても、つなぎ直せばよい。
――電気で動くものは、コンセントを抜いてもまたさせば再び動き出すだろう。
――映写機、は、疾走する自転車の車輪、を経て、よみがえりの装置として、回転のイメージを示す。
――透明なものが実体化する(電子が結び付くものとしての雷)。逆に、見えなくなる(透明の金魚)。見えないものが力となる(愛情)。
これらが提示しつつ、そして、実際に、スパーキーは蘇生される、という出来事を描く。
さらに、実際の映画作品が作中で、多様な形で(名前、ビジュアル、画の構図、光・照明)――生き返らされるカメは当然のように巨大化し、その怪獣が暴れる様子を当然のように8mmで(『SUPER8』で)撮影する――引用される。
キャラクターたちは、実際に存在する人形である、つまり、ストップモーションだ。静止、を繰り返し、それを動き、に変えてゆく。
こうして、複数の次元が折り重なる。それらは連関し、干渉し合う。そういう多層化が実現する。
勿論、「境目を超える」行為は、倫理的に否定される。一旦は。
しかし、最終的には、許容されるという、ヘッドサイトに照らされながら。…そのむちゃくちゃさに、感動してしまう。
ウィノナが…って事実だけでまじ感慨深い泣けます。エンディングのカレン・Oも最高でした…。カメラワークの縦横無尽さと、定型を(ホラー映画の)再現しようとする感もぐっときた。

渋谷のレぺの、なんともいえなさ。今でもタバコ吸える喫茶店の感じ、というか…店員全員小汚ないスニーカーというか…/ノロウィルスこわいな/映画館のエレベーターの前で、カップルに、上映している作品のおすすめをしているおっさんがいて、知り合いなのかなこの人たちは…と思ってたんだけど、後から人たちに「もうチケット買いましたか…」ってなぜか聞きまくっていて、あぁ…って思った。話してる内容はほのかに破綻していたけれど、『アルゴ』薦めてた/