渋谷駅で歩きながらパラキス(多分。あの表紙はそうだと)読んでる人がいて、なぜいま…って思う/5lack『5 Sence』試聴したらくそ良く感じた。なぜだろうか。PVを見たからかも。Olive Oilとのよりよいような気がする/なんかロンハーファミリーみたいなん形成されてるなぁという印象/朝晩寒いで最早/『花に舞う 日本遊民伝 深沢七郎音楽小説選』読んでる。「枕経」の錯綜した書きっぷりを読むにつけ、この人は本当に「書ける/描ける」人だなぁと思う』/変わらない非人道的な感じにぐっとくる/


よし、適当に書くか…。見た映画。

テレンス・マリックトゥ・ザ・ワンダー

途中で一回寝落ちしそうになった人間が言うので、あまり説得力無いかもしれないんですが、おもしろかったし、画面を見ながらすげぇ興奮してた。
マリック×エマニュエル・ルベツキの撮る、モン・サン・ミッシェルの潮の満ち引き、アメリカ郊外のコインランドリーとスーパーマーケット(アメリカン・ニュー・カラー・フォトのようだ)。異なる位相の空間にいる人物たち(窓の外と屋内、上記写真のような)を1枚の画に収める手練。
跳ね飛び、四方に駆け回る女性たちを、支えるベン・アフレック、という構図が繰り返し登場する。


原田眞人『RETURN ハードバージョン』

最初は、なんだか乗れねーなーと思っているんだけど、見ているうちにがっつりはまってしまうというのが自分にとっての原田眞人の映画。今回もそうだった。若者の描き方(立ち居振る舞いや口調)が鼻につくのもいつものこと(ずっとそうなのかな)。急に挿入される延々と長いアドリブシーンも(トーンが一定じゃなくなる)、嫌いじゃねぇなぁ…と思いつつ見れてしまうし。
日本という国家が、繰り返し同じことをしている、というのを、1つの言葉に2つの意味を重ね合わせることで、良い意味で強引に、映画の中で提示している。
例えば、「(人体)実験」という単語。かつての日本帝国陸軍731部隊の行った行為が、そのままその遺産を継承する挟土へと繋がり、また一方で御殿川亜芽が語る、政府が行う、福島原発と日本国民を「使用」した実験、という表現が語られる。そしてその両者には、アメリカの影がちらつく。「マフィア」(ヤクザでも、ギャングでもよいのだけれど)、もそうだろう。
しかし椎名桔平演じる「石原完治」は、石原莞爾のことなのだろうか、やっぱり。カポエイラのアクションむちゃくちゃかっこよかった、鬼神のようだった。


ジャスティン・リンワイルド・スピード EURO MISSION

なんかもう、無理やり車つかってる感あった。ミシェル・ロドリゲスジーナ・カラーノのガチンコ、ロック様とヴィンのタッグマッチはあがるしかなかったけど。
あと最後のジャンボジェット使ったシーンは、ハイテンション以外の形容詞を思いつかない。


ゴア・ヴァービンスキーローン・レンジャー

ヒーローものとして、エンターテインメントとして、成立させるためにある種の暗部の隠ぺいを行って成り立っていたストーリーを、現代で再び物語るために、入れ子構造――老人となったトントの「不安定な」語りとそれをつっこみつつ聞く子供――と、はっきりと西部劇の枠組みを用いた(追跡という決定的なモチーフ)、というのがすばらしい。しかしこうした問題は、どのリメイク作品、ヒーロー物語も直面しているものでもあるなと。
エンドロールの向こう側で、ゆっくり歩き去っていくトントの後ろ姿、本当に感動した。ただこの終わり方だと、続編がないほうがいいんじゃないかと思ってしまう。
走行する2台の列車での尋常じゃない複雑なトレインチェイスも最高だなと。『リンカーン/秘密の書』なんか目じゃない。